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泉田法律事務所

治療費打ち切りに対する対処法

保険会社が治療費を直接医療機関に支払うことを、
「一括」といいます。

ムチウチ症状の場合、
保険会社の実務では、
おおむね6ヶ月を経過した時点で、
この一括を打ち切ると宣告してくることが
多いように思います。

治療費を打ち切られると、
被害者は、
もう治療できないと思い、
保険会社の提示してくる示談に
応じてしまうというケースが散見されます。

保険会社は、
治療費を打ち切るにあたり、
95パーセントのムチウチの人が、
6ヶ月以内に治療を終えている、
というデータを示してくることがあります。
だから、もう治療の必要はないはずだ、
という理屈です。

しかし、95パーセントの人が、
治療を6ヶ月以内で終えているのは、
保険会社が6ヶ月までしか、
治療費を払わないことに
主たる原因があるので、
保険会社の言い分は、
当を得ていないように思います。

そもそも、6ヶ月程度の治療では、
症状が重くない限り、
後遺障害の認定はおりません。

対処法としては、
治療費が打ち切られても、
医師とよく相談の上、
健康保険を使って自費で通院を継続すること、
に尽きます。

あとから、その間の治療費等を請求すればよいのです。
もちろん、必要のない治療であれば、
因果関係が否定されるので、
医師の意見は尊重してください。



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