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泉田法律事務所
保険業界全般の話題

通販型自動車保険会社の台頭

通販型自動車保険会社というと何のことかわかりますか。
ソニー損保、アクサダイレクト、チューリヒ、
三井ダイレクトなど、
最近、テレビCMなどをしている会社のことです。

これらの会社は、
インターネットや電話で見積もりをし、
書類のやり取りを郵便で行い、
契約をすることから、
通販型といわれています。

保険料がかなり安いのが特徴です。

従来は、
保険代理店のセールスマンの説明を聞いて、
保険代理店を通じて契約をするのが通常でした。

通販型では、電話で
オペレーターに質問する形で、
内容を理解することになるのですが、
保険代理店のように、
懇切丁寧といえるかというと、
不十分な点もありえるところです。
それは消費者におけるリスクということです。

たとえば、保険代理店は、
消費者の家族構成を丁寧に聞き取りをし、
もっとも安くなり、
かつ、保証が十分なプランを考えてくれます。

付き合いが長くなると、
子供が免許を取るような年齢になってくると、
40歳以上限定の契約であったなら、
保険代理店の方から、
契約内容の見直しを提案してくれたりする、
というのがよい点です。

他方で、通販型では、
そのようなリスク管理は完全な自己責任で、
ということになります。

上述のリスクが大きいと考えられていたので、
これまで通販による自動車保険の販売は、
許されていなかったのですが、
保険の自由化に伴って、
新たに台頭してきたのが、
通販型自動車保険会社です。

なぜ台頭しているか、
といわれると、
端的に言えば、
「安い」からです。

従来型に比べ、
保険代理店の利益を
保険料に計上しなくてよいから
安くできるのだといわれています。

ただ、これらの通販型自動車保険会社は、
近時急激に契約者数を伸ばしてきたため、
事故に対するフォローに、
十分な人員を確保できていない
という側面がありそうです。

その結果、
交通事故の被害者にしわ寄せがあります。

たとえば、
折り返しの電話がないとか、
黙っていると何も言って来ないとか。

まあ、もっとも、
この点は、従来型の自動車保険会社でも、
十分とは言いがたいときが
往々としてあるようですが。

さて、皆さんは、
ご自身の車の保険に、
どちらのタイプの保険を選ばれますか?



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